丸善ジュンク堂書店名古屋本店 4月28日オープン

このネタすっ飛ばしてましたね。
丸善ジュンク堂名古屋本店が、4月28日にオープンするそうです。
http://mainichi.jp/select/news/20150407k0000m020065000c.html
2012年6月に丸善名古屋ビルが老朽化のため取り壊し。丸善名古屋栄店は同年9月に隣の丸栄にテナントとしてオープンしていたわけですが、やはり物足りなさを感じていたのも事実。ナディアパーク丸善系列となったジュンク堂ロフト名古屋店が頑張ってましたが、名古屋にとってジュンク堂丸善ではブランドが違いすぎる、というのもあり、やはり丸善の本格的な店舗の再来を待ち望む声もあったと思います。
ということで、丸善名古屋本店がオープンするわけなんですが、てっきり丸栄に入ってる栄店の移転かと思えば、丸栄の店舗もロフトに入ってるジュンク堂も残るみたいですね。
http://www.yomiuri.co.jp/chubu/news/20150407-OYTNT50008.html

栄の大型書店

名古屋駅地区の大型書店と言えば、昔から三省堂名古屋テルミナ店と決まってました。1999年には三省堂名古屋高島屋店が開店、2010年に名古屋ターミナルビル再開発によるテルミナ店の閉店があり、現在三省堂は名古屋高島屋店のみの営業となっています。一方、近鉄パッセの星野書店も息が長いですね。こちらは客層にあわせ、一般書と学習参考書がメイン。そこに2003年に入ってきたのがジュンク堂名古屋店。最近ではテルミナ店閉店により三省堂の専門書が手薄になっている部分もあり、住み分けもうまくいっているようです。2017年4月に完成するJRゲートタワーには高島屋店の拡大移転が発表されています。
こんな安定した名古屋駅のに比較して、栄の大型書店事情はかなり不安定です。
大型書店といって思い出すのがマナハウス。2000年11月に山一証券の跡地に開店した超大型書店。丸善の目の前という立地、ビルの1階から5階までまるまる書店、当時としては画期的だったポイント還元の導入など、様々な話題を呼びましたが、2007年11月に閉店。
現在ジュンク堂ロフト名古屋店があるナディアパークには以前、6階に紀伊国屋書店ロフト名古屋店が入ってました。こちらは1996年11月オープンで、2006年10月に閉店しています。その3年後の2009年8月にジュンク堂がオープンするまで、栄ミナミ地区の書店事情は本当に寂しいものがありました。
栄中心部では2005年3月には名古屋三越栄店の新館・ラシックに、大阪から進出してきた旭屋書店が名古屋ラシック店をオープンしましたが、2012年1月に閉店。
2006年11月には名古屋を本拠とするあおい書店が丸栄スカイルに「名古屋本店」をオープンしましたが、こちらも2011年3月に閉店。
栄地域で10年以上営業継続できているのは、丸善名古屋栄店(1874年から)、丸善名古屋セントラルパーク店(旧称丸善ブックメイツ。1978年11月開店)、リブロ名古屋店(旧称パルコブックセンター。1989年6月開店)ぐらいですね。あ、あと中日書店もあったか(開店時期不明)。
・・・と言う事情があるので、大型店ができたところでまた撤退するんだろ?っていうのが地元の受け取られ方だったりするのです。
ただ、それが栄という土地に完全に定着している丸善であれば、話しは変わってくるわけですよ。もう完全にブランドですからね、丸善。しかも名古屋・栄にしっかり根付いたブランドです。なので、丸善であれば期待は裏切らないはず。と信じたいところです。

栄に丸善ジュンク堂系列が4店舗

さて、そんなわけで、これで丸善ジュンク堂系列の書店は栄地区で4店舗体制となります。
セントラルパーク店は立地的にも離れていますしこれまでも共存できていたので、これからも続いていくものと思われます。
問題は丸栄ナディアパークの店舗。
名古屋本店の立地はちょうど丸栄ナディアパークの中間に位置します。ということは、今までギリギリぶつからなかった2つの店舗の、どちらともぶつかる立地ということに。両店舗の規模を縮小しながら全ての店舗の営業を継続、と言うことなので、どうなるか少し予想してみます。
まず、名古屋本店ですが、やはり専門書・医学書が主体になるでしょう。もちろん一般書・雑誌も大量に扱うことにはなると思いますが、割合的には専門書・医学書が主体。
丸栄は立地的に栄の中心に近いですし、広小路通沿い、地下街から直通、百貨店の中、という立地なので、一般書・話題書・雑誌中心での展開となりそうです。南大津よりは客層が少し年齢高目の層になると思うので、ターゲットもそちら中心の展開になるのでしょうか。
問題はロフト名古屋のジュンク堂。1フロアに縮小したとしても、立地上名古屋本店と被ります。むしろロフトの立地は矢場町からも栄からもそれほど距離が変わらない立地なので、栄に確実に近くなる名古屋本店の方が有利な立地と言えるかも知れません。そうすると、中途半端に一般書・話題書を扱っても食い合いになるだけ・・・と予想されます。なので、扱う商品での棲み分けを検討した方がよさそう。ロフトの入るナディアパークはホールも、アートスペースもあるデザイン・アートの総合施設です。なので、芸術関係に特化した店舗展開というのがいいのかもなぁ。ロフトに来る客層にもある程度合致しそうな気はします。