建国記念の日でした。

2月11日は建国記念の日でした。
この祝日に対して反対する集会が各地で開かれていたということで・・・一体何に反対してるんだか、よくわからないんですが。どうも、なんでもかんでも「軍国主義」に結びつけたい人達がやってるみたいですね。
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20150211/k10015384351000.html

そもそも建国記念の日とは

国民の祝日に関する法律によると、2月11日建国記念の日は「建国をしのび、国を愛する心を養う。」日と定められています。*1
で、なぜ「建国記念日」じゃないのか、というのが引っかかるところではあるんですが、この日自体に意味を持たせるのではなく、建国された事象そのものを記念する日ということで「の」が入ってるということだそうです。これには制定当時の自民党社会党の熾烈な争いの末、玉虫色の決着を見たというなんとも現代日本的な理由があったりするみたいですが、詳しいことはWikipediaあたり参照で・・・
さて、この建国記念の日。もともと明治期は「紀元節」という祭日でした。明治5年に制定された祭日ですが、日本書紀をひもといて、初代天皇たる神武天皇が即位された日をグレゴリオ歴で計算し直すと2月11日になる、ということから定められました。
が、この新暦への計算がかなりいい加減というか。神武天皇の実在性についての議論はし出すと大変なことになるのでやめときますが、そもそも日本書紀自体が奈良時代の成立なので、記載内容自体がまず正確とは思えない。だって日本書紀ができた時点で既に神武天皇即位してから1300年以上経ってるんだよ?そして記載に基づいた計算方法が・・・ね。更にどうも色々な思惑が絡んだようで・・・まあつまり2月11日という日付は表向き「計算」に基づいてるとは言え、実質は明治政府によって政治的に決定された日だった、ということです。
まあ、正直その辺はどうでもいいです。ほとんど神話の話しだし、有る程度ファンタジーでもいいじゃん、現存する唯一の古代国家なんだしね。
で、なぜ建国記念の日軍国主義につながるのか。もう超理論すぎて全く理解できないんですが、愛国心軍国主義と同じ発想なんでしょうか。
でもね、反対するにも賛成するにも、この国がどんな歴史を歩んできたかってことを勉強しないことには始まらないし、そういうきっかけになる「建国記念日」を頭ごなしに反対するのはどうかと思うんですよ。誕生日にこれまでの自分の歩んできた人生を見つめ直して次の年への抱負を立てるように、これまでの日本の歴史を振り返って将来を考える日、と定義すれば、反対派の人にも有意義な1日になると思うんですけどね。

日本は祝日が多過ぎる

と、ちょっと前置きが長くなりました。書きたかったのはこれ。有給休暇義務化の議論でも話題に上ってる、「日本は祝日が多過ぎる」論。
実は日本人は休み過ぎ!?有給休暇消化の義務化は国力を損なう | トンデモ人事部が会社を壊す | ダイヤモンド・オンライン
ただでさえ祝日が多い中、来年また1日祝日が追加されます。その名も「山の日」。8月11日ですね。
「山に親しむ機会を得て、山の恩恵に感謝する」日だそうですが、8月11日と山が一体どんな関係があるのか。「海の日があるから山の日もあってもいいじゃない」的な議論から出てきた祝日らしいです。もうあまりにバカすぎて頭痛いわ・・・何の謂れもない日に、しかもわざわざ夏休みの8月に祝日作るとかもう完全に利権のための祝日ですよね。ホント無駄。。。
で、ちょっと現行の祝日を見直してみます。

元旦 1月1日  
成人の日 1月第2月曜日 旧:1月15日、小正月(元服の儀が行われていた日)
建国記念の日 2月11日  
春分の日 3月21日ごろ  
昭和の日 4月29日 天皇誕生日(天長節)→みどりの日
憲法記念日 5月3日  
みどりの日 5月4日  
こどもの日 5月5日 端午の節句
海の日 7月第3月曜日 旧:7月20日明治丸が横浜港に帰港した日
敬老の日 9月第3月曜日 旧:9月15日
秋分の日 9月23日ごろ  
体育の日 10月第2月曜日 旧:10月10日、東京オリンピックの開会式の日
文化の日 11月3日 明治節憲法発布の日
勤労感謝の日 11月23日 新嘗祭
天皇誕生日 12月23日  

ということです。個人的には、過去の天長節をいつまで祝日にしとくのよ、というのがあったりするんですよね。だって遡って制定していったら毎日祝日だよ?なので、天皇誕生日は今上陛下の誕生日だけでいいと思うのです。
で、海の日も微妙なところだよね。。。みどりの日の無理やり感とかね。とか考えていくと、祝日って実際このくらいでいいんじゃないかな、と思います。

春分秋分に関しては宗教的なあれもあるんで判断難しいですが、彼岸っていうのはもう仏教的な意味以上に日本の文化風習として根付いてしまっていると思うのです。
古代国家でありながら現代国家でもあるので、建国記念日憲法記念日はあってもいいと思います。
あと、農耕民族なんで、新嘗祭に由来する勤労感謝の日ぐらいは休んでもいいかな、と。
成人の日は冠婚葬祭という言葉もあるぐらい、多くの人にとって人生で最初の主役の日ですからね。
 
ということで、扱い辛い祝日を減らして、もっと休みをとりやすいような仕組み作りをしていかないとダメだよね、って話しのはずだったんだけど、随分それました・・・