iTunesにビートルズがやってきた

本日0時から発表されたiTunesに関する重要な発表は、iTunesによるビートルズの楽曲配信でした。
大方の予想通りでしたね。
 
自分のTLではがっかりした、という意見が大半だったわけなんですが、一体皆さん何を期待してたんでしょうか。非常に気になるところです。
Appleはいつも自分たちの想像を超えるわくわくするものを発表してくれる、という過度な期待があるんでしょうね。
まあ、遡るとAppleの発表が毎回歓迎されているわけではないことは周知の事実なのでw
 
無料の映像40分は大サービスですね。
ただ、全体的に日本国内版ぼったくられてるんですが。今のレートだと実質倍ぐらい。
前は国内版と輸入版ってこのくらいの差があったと思えば不思議でもないんですが、ダウンロード販売の場合輸入版が使えないため非常に痛いところですよね。
USアカウント取るかなぁ・・・
 
間違いなく今回の発表は歴史的だと思うんですよね。
理由は2つ。
1つはThe Beatlesの楽曲配信は今回が初めてということ。
そしてもう1つはApple Inc.(Apple Computer Inc.)とApple Corpsの20年以上に渡る商標問題が解決された上での出来事、ってこと。
完全和解から3年半かかったのはどうかと思うんだけどw
ただ、iPhoneユーザでもApple Inc.とApple Corpsの間に色んないきさつがあった事実すら知らない人が多くて時代の流れを感じたというか。
まあそのあたりに関してはWikipediaがまとまってるのでその辺参照で。アップル対アップル訴訟 - Wikipedia
 
今回、事前にこれだけ大々的な宣伝を行ったのはやはりApple、そしてジョブズの並々ならぬビートルズへの尊敬の表れなんだと思います。
音楽の大量消費に拍車をかけたiTunes Storeというサービスを展開するAppleが、実は楽曲やアーティストを非常に大切にし、尊敬している企業なんだと気づかされたのはなんとも皮肉なことで。
 
ところであまりTL上では話題になってなかったんですが、ビートルズの楽曲の版権について。
マスターテープの所有:原盤権は英EMIが所有していますが、楽曲の使用などに関する権利:出版権はSONY/ATVという会社がかなりの数(251曲?)保持してます。
この会社もなんか色々と変遷をたどってるみたいなんですが、最終的にはマイケル・ジャクソンが買収したATVに対してSONYと共同出資でSONY/ATVという形になったみたいなんですね。
出資比率はマイケル50%、SONY50%。
マイケルの50%は借金のカタにされて25%分手放してるわけですが、あれ?結局まだ手放してないんだっけ?相続は?ちょっとこの辺調査不足。
とにかく、少なくともソニーは売却していないので、SONY/ATVの50%はソニーが握っています。
ということは、今回のiTunesでの配信に関してソニーが何らかの決断をした可能性は非常に高いんですね。
と考えると、もしかすると今回のBeatlesの楽曲配信が今後ソニーミュージック絡みの動きの布石になってるんじゃ?というのはちょっと考えすぎでしょうかw
(SONY/ATVが版権所有してる他のアーティストは既にiTunes Storeで配信されてたりするので、深読みしすぎな気もしますが。)