辞めてから転職活動するか、働きながら転職活動するか

転職活動を始めるにあたって、やはりまず問題となってくるのがこの話題。
私自身は2回転職活動をしていますが、1回目は先に退職の意思を表明してから活動を開始、前職の退職までに転職が決まり間をあけずに転職。
2回目は仕事をしながら転職活動をするもなかなかうまく行かず、結局退職の意思を表明してから引き継ぎの合間に有休消化しながら転職活動。退職前に転職先は決まったものの、準備期間等で少し間が空いてからの再就職となりました。

一般的に言われるそれぞれのメリットデメリット

どちらもメリット・デメリットがあります。主要なものをあげてみます。

  メリット デメリット
働きながら 金銭的に余裕がある
うまくいかなかったら思いとどまれる
時間がとれない
モチベーションを保ちにくい
辞めてから 時間が自由に使える 金銭的に余裕がなくなる
長引くと不利になることも

辞めてから転職活動のデメリットとしては、やはり金銭的な部分。数ヶ月暮らしていけるだけの貯金、もしくは給与以外の所得が必要です。もちろん、所得税・住民税・国民健康保険国民年金といった、給料から天引きされていた部分がかかってくることを計算に入れておく必要があります。
失業給付に関しては、会社都合であれば辞めた翌月からもらうことが可能ですが、自己都合の場合は3ヶ月後から。この辺は自己都合で辞めても会社都合と同等と認められる場合もあったりするので、そこも検討に入れておくとよいです。

働きながら転職活動

特にブラック企業からの転職を考える場合。ブラックならブラックになるほど、働きながらの転職活動は難しくなります。
時間がない、というのには2つの意味があります。1つ目は準備するための時間(履歴書や職務経歴書を作成したり、業界調査・企業研究をしたり、事前の筆記試験をする時間)がとれないということ。2つ目は面接に行くための時間を作れない、ということです。
 
転職の成否は事前準備の段階である程度決まるため、ここを十分にやれなければ転職は失敗します。企業研究は企業を選ぶ上で非常に重要であることは言うまでもありません。また、面接においても十分に企業研究できているかどうかが問われてきます。
私の経験として、時間外月70時間でもかなり時間がとれなかった印象だったため、月100時間超とかだとかなり厳しいのでは?と思っています。
 
次に面接の時間について。面接は2回(部門面接+役員面接)というの一般的で、間隔は企業によってまちまちですが、1社受けるだけでも最低2回面接に行く必要があるわけです。外回りの営業の方ならまだしも、内勤だと休みをとる必要がありますね。
よく「終業後に面接を設定してもらうこともできる」という意見を見ますが、そもそもこれができるのは「今現在都市部で働いていて、同じ都市の企業の面接を受ける」場合のみです。横浜から東京でも、「横浜駅徒歩圏内から新宿駅徒歩圏内」ぐらいの条件でない限り、軽く1時間以上は移動に時間がかかります。17時定時で19時開始の設定でも、湘南新宿ラインがよく遅れることを考えると結構危険です。
また「土日に面接してもらえる企業もある」という意見もたまに見かけますが、数十社受けた中で土日に面接を設定していただけた企業は1社もありませんでした。また、面接の担当は現場のマネージャークラスが出てくる場合がほとんどです。そんな中、土日の面接が設定可能ということは、そういう労働環境なんだろうなぁ、ということも想像できますよね。
結論として、内勤だとやはり休みを取る必要は確実に出てくる、ということです。

働きながらはやはり難しい

エージェントに登録すると、20社程度応募しろと言われます。が、5〜6社面接に進んだ場合、面接の回数はそれだけ増えるわけで、そんなに休みが取れるはずもありません。もし、休みがそれだけ自由にとれて、定時後の面接にも行けるような環境ならば、むしろ転職しないことをオススメします(もちろん給料が極端に安いとか不満はあるでしょうが、そんなホワイト企業、なかなかないです)。
ということで、本ブログとしては、時間がネックで活動が難しいなら、とっとと退職してからの活動に切り替えるべき、ということを主張していきたいと思います。

それでも働きながら活動したい場合

休みがとれない、でも病欠なら理由がつく、ということもあります。本来おかしいんですけどね、これ。なんで日本ってこういうのがまかり通るんでしょうか。とにかく、会社が嫌いな社会人なら誰でも経験のある「ずる休み」は常套手段と言えます。ただし、これも乱発すると検査しろだの診断書持ってこいだのって話しになるので、用法・用量は節度を持って。
正統派としてはエージェント等が主催する企業セミナーへの参加があげられます。所謂「合同説明会」ではなくて、単一企業・もしくはグループ企業での転職セミナーです。こういったセミナーの場合、参加する時点で書類は通過。当日は一次面接がセットになっている場合が多く、さらに筆記試験も同日行なわれるパターンもあります。すると、セミナー通過すると次は最終面接、となり、無駄に休みを取る必要が激減します。
それから、公務員の社会人採用などは試験が土日のみということも多いので、こちらも考慮に入れていいかも知れません。

まとめ

  • 内勤・多忙だと働きながらの活動は難しいので、辞めてからの活動をオススメします
  • 企業セミナーを有効活用すると、休みを最小限に抑えながら活動が可能です